「前から言ってるだろ!」は子供に通じない
大人と子供の違い
以前、塾の先生から、子供に対して以下の発言は通じないという話を聞いたことがある。
「何か月も前から言っているだろ!」
「根本的な理解ができていないからだ!」
「想像したらわかるだろ!」
賢いお子様はどうかわかりませんが、もにちゃんも例外ではなく、上記の言葉が通じません。
先生が言うには、子供には「その場で起きていることがほぼ全て」であり、長期的な視点に立った考え方や、根本的な問題把握が苦手らしい。大人が思っている以上にそうらしい。長年の指導経験がある先生が言うのだから、説得力はある。
大人には「当たり前」のことを、子供はできない。そのため、親は「なぜこんなことも!」と怒り、子供は「何言ってるかわからない!」と反発するか、委縮するかのどちらかになる。悪循環の極みである。
ちなみに、このようなことで関係が悪くなるのは、圧倒的に「父と娘」に多いらしい。
では、子供にどう指導したらよのか。
それはすごく単純で「その都度、そこで起きたことのみ指摘する」なのだそう。
大人(特に論理的な男性)は、すぐに抽象化してものごとをとらえ、根本的なところに手を打ちたくなるが、そこをなんとかこらえ、毎回丁寧に指摘する。
これだけで、好循環が生まれるらしい。
我が家でも妻と会話し、どうせ本質的な話が通じないなら、ケンカの時間も無駄だし、気持ちよくやってもらえた方がよいね、という結論に至る。
いざ、実践!
ということで、この話を聞いた日から、私も意識してやってみたのだが、想像以上に難しい。
「それはさすがにありえないだろ!」というような内容まで1つひとつ丁寧に指摘していると、最初はお互いによい感じで進められるのだが、同じようなことが何度も出てきたり、直前に説明した部分のちょっとした応用ができていなかったりすると、
「根本的な理解をしてないからだ!」
という言葉を発してしまう。それに対し、もにちゃんは
「根本的って何よ!!!!(プンプン)」
と、ものすごい膨れっ面で反発。それに対しまた私が
「根本的もわからないのか!しかも、その態度はなんだ!!!!」
・・・・
・・・
いつもの悪循環。
文字にすると自分の未熟さを実感する。
こういった取組みの中で、はっきりとわかったことがある。
それは「根本的な理解は後からついてくる」ということだ。
多少効率は悪いかもしれないが、何度も成功や失敗を繰り返しながら「考えること」を続けていると、「根本的な理解」に近づいていくことがわかる。
大人はつい最短距離を行こうとするが、子供の目線に立ってみると、その景色から最短ルートは見えていないのだ。自分の背よりも高く生い茂った草木をかきわけながら一生懸命に進んでいるのだ。
親のできることは、子供が安心して突進できるように、少し離れたところから声をかけ、背中を押し、安心感を与えてあげることなのではないだろうか。
我が家もそうやってがんばってみよう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、「ストーリーNo.7」として、成績の大暴落について書こうと思う。
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