【ストーリーNo.7】成績大幅ダウン!原因は!?
クラス分けテストの結果
もにちゃんの成績がアップし、本人も自信がついてきたようである。
上位クラスにいることで、授業の内容がより高度になっていたり、授業中に先生から期待の言葉をかけられたりもするらしく、前向きに取り組んでいる様子であった。
若干「調子に乗っている」感じはあったが、人をバカにするような発言などはなく、本人も上位をキープしたいらしく、それまでと変わらず一生懸命勉強していた。
やり方も変えず、1週間単位できちんとこなしていた。
ただひとつ、私の関与は極端に少なくなっていたが・・・
それでも、理解度をたまにチェックしてみると、普通に理解できているし、難易度の高い問題は間違うこともあったが、よほど難しい問題でない限り、解説を読めば理解できている様子。
そして、久しぶりのクラス分けのテスト(某塾の定例テスト)の日を迎える。
結果は大幅な成績ダウン。偏差値でいうと10近く下がっている。
本人もなぜこんなことになっているのかパニック。
成績ダウンの原因
結論から言えば「実力がなかった」から。
ただ、それだけである。
ミスも実力。「わかっていたのに・・・」は全員同じ。
では、なぜ前回は成績がよかったのか?
それは「実力があった」から。
ここでいう実力とは以下の能力である。
①基礎力1:情報を正しく理解し、記憶する力(インプットの広さ、深さ、正確さ)
②基礎力2:自分の知識そのもの、または、知識を使って何かを正確にアウトプットする力
③応用力 :自分のもっている複数の知識を組み合わせ、問題を単純化し、それを積み上げて答えを導く力
もにちゃんの状況としは、①までは十分にできていた。
しかし、②に問題があった。練習量が圧倒的に不足していたのだ。
私がしっかりと見ていた時は、①の後に②を徹底的に練習させた。
しかし、もにちゃんは①と②の違いを理解しておらず、①の段階で「できた気」になってしまっていたのではないか。(私も見過ごしてしまっていた)
もにちゃんの様子を見たときに「解説を読んで理解できている」から大丈夫と思ってしまったが、それが間違いだった。
「解説を読んで理解できている」は①さえできていれば可能であり、②ができていることの証明にはならないのだ。
実際の試験で得点につなげるためには、②が必要で、難関校を目指すような上位集団においては、③も必須と考える。
前を向こう
テスト結果を受け、涙を流すもにちゃん。
絶対に怒ってはいけないのに、怒ってしまう私。
そんな時、ママの一言が救ってくれた。
「パパもすごく悔しいんだよ。もにちゃんが頑張ってたことをわかってるから。」
なんて情けない父親なんだ。
一番悔しいのはもにちゃんなのに…
努力していたことをわかってるのに…
なぜ、「お疲れ様」の一言をかけてあげられないのだろう。
なぜ、「次頑張ろうね」と言えないのだろう。
なぜ、涙を流すもにちゃんに追い討ちをかけてしまうのだろう。
ママの言葉をきっかけに、二人とも落ち着き、もにちゃんもいつも通りになっていった。
1時間後、もう全てを忘れたかのように、ゲラゲラと笑っている。
そんなもにちゃんが可愛くて仕方ない。
そう思うと、また自己嫌悪に・・・
「期待しすぎなのかな」
妻とそんな話をしながら、テストの問題を見てみた。
色々なことに気づかされる。
・小学5年生が解けることが不思議に思うほどの難易度
・短い時間で一生懸命解いた形跡
・自分なりに問題の取捨選択をしたと思われる形跡
「もにちゃん、本当にえらいね。すごいよ。」
認めるしかない結果がそこにあった。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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