【ストーリーNo.8】賢くなった娘
関わり方の変化
【ストーリーNo.7】で書いたように、成績が大幅ダウンしたもにちゃん。
前向きな言葉をかけられるようになろうと心に誓った私。
中学受験のための勉強をスタートさせた時から、徐々に会話が増え、以前よりも学校の話や友達の話をしれくれるようになってはいたが、私のスパルタ指導のせいか、定期的に発生する衝突。
そんな日々を繰り返していくうちに、お互いにイライラすることが増えてしまった。
最難関校を受けたいと思ったときに、すでに手遅れの状態。
それだけは避けたかったので、無理を強いてきたが、このままだと受験までもたない。
あきらかにそう感じていた。
そこで、おもいきって関わり方を変えてみたのだ。
・勉強の中身には口を出さない。
・1週間サイクルの勉強法は確立していたので、
計画についても基本的には口出しはしない。
・塾で習ったことを、家でパパかママに話をする機会を設ける。
・間違えた問題の解き直しを実施したかどうかの声かけを行う。
・偏差値や点数に一喜一憂しない。(よいときはほめる。悪くても努力をほめる)
1か月ほど、このやり方を続け、クラス分けのテストを迎えた。
結果、全然下がってない・・・むしろ上がってる!?
教科によるバラツキも小さく、難易度が低~中の問題はほぼ正解している。
難易度が高の問題もいくつか解けている。
女の子は基本的に、環境を整えると自分で頑張るという話をよく聞くが、まさにその通りになった。
自分のペースで取り組み、しっかりと結果を出したのだ。
すごいよ、もにちゃん。
賢くなった?
この頃(5年の夏)から、もにちゃんとの会話の中で、「あれ?」と思うことが増えた。
・話すテンポが大幅に速くなった
・数のセンスが備わってきた。
・論理的思考力がついてきた。
・会話の中で「学校名」が出る機会が増えた。
・小学校で自分の考えを主張できるようになった様子が感じ取れた。
・感情を伝えてくる機会が増えた。
おそらく、思春期や成長期なのだと思うが、学力と相まって、一段賢くなったように感じた。
そこで私は何を考えたのか、もにちゃんの勝負を挑んだのだ。
自慢でないが、数学だけは得意で、高校時代は全国模試で名前が載ったこともある。
その私が負けるはずがない。
かなりの余裕をかましながら、もにちゃんに提案
「もにちゃん、算数のテストでパパと勝負しない?」
もにちゃんは少しニヤニヤしながら
「絶対勝てないけどやってみる」
私は大きな過ちを犯したのだった。
結果は次回のストーリーで。
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