田舎出身パパと娘の中学受験(2021年2月受験予定)

関東在住サラリーマン家庭の中学受験の記録。娘(もにちゃん):天真爛漫、パパ:熱血、ママ:温和)

【ストーリーNo.4】中学受験をするということ④

f:id:sunsetroad:20190713205138j:plain

いざ、出陣!!

塾で紹介された学校の「オープンキャンパス」の日、電車にのっていざ出陣。

学校の最寄り駅に到着すると、もにちゃんと同じ年ごろの子がたくさん。

多くがママと娘の二人組。我が家はもにちゃん、ママ、パパの三人組。

 

「みんなオープンキャンパスに来てるんだね~」

「この流れについていけば、地図見なくていいね~」

なんて言いながら、集団について歩いていく。

もにちゃんはママとくっついて、うれしそうに歩いている。

(もにちゃんはママが大好き)

パパは一人浮いている。いつものことである。

 

そうしているうちに学校に到着。

 

「ん??」

 

「あれ??」

 

 

 

「ここ・・・・違うじゃん・・・」

 

 

 

そう、我々は間違ていた

その日、同じ最寄り駅の別の学校※でもイベントを実施しており、そちらの集団についていってしまったのである。

※のちに、この学校が我が家に大きな影響を与えるのだが・・・

 

全てが感動

回り道をしてしまったが、無事に目的の学校に到着。

お嬢様学校というイメージを持っていたが、全然甘かった。

想像していたよりもお嬢様レベルが高く、品がよい。

オープンキャンパスの場なので当然かもしれないが、ウェルカムな雰囲気がすごく、もにちゃんにも優しく話しかけてくれたり、質問にも丁寧に答えてくれたり、、、

あまりのレベルの高さに、「こんな世界があったのか」という感じである。

 

 

そして何より、生徒一人ひとりが主体性を持って行動していることに感動した。

 

 

その一例ではあるが、、、

ある部活の発表を見学させていただいた時の出来事。

大変な人気でほぼ満席になっていた室内。

一番前の中心に台座があり、その両端の席が1つずつ空いている状態であった。

 

      発表ステージ

  ●〇  台座  〇

  ●●●●

  

 

 

まもなく発表開始時刻というときに、娘とママの2人組がやってきて、申し訳なさそうに前に進み、空いている席に座ったのである。

 

 

その時、一人の生徒が前に進んでいき、台座の右側の椅子を持ち、台座の左側に移動させたのである。親子が二人一緒に発表を鑑賞できるように。

 

      発表ステージ

  ●〇 台座   

  ●●●●

  

 

私は偶然にも見ていたのだ。

その生徒が、先生にも他の生徒にも相談せず、自分の判断で動き出した瞬間を。

彼女は、(おそらく)中学生にしてすでに、自分が正しいと思うことを、即座に行動にうつすことができる人間なのだ。

 

前回の記事で書いた、我が家の子育てのポリシーは以下の2点である。

・「一人の人間」として接し、意見を尊重すること。(我々の「モノ」ではない)

・人として正しいことを「自分で判断」できるように、もにちゃん本人に常に考えさせること。

 

そう、私の頭の中で、2点目のポリシーとこの生徒の行動が完全にリンクしたのだ。

 

こういった感動を何度も経験し、ママも感動している。

そして、肝心のもにちゃんはというと・・・

 

お姉さんたちが優しかった」

 (10秒くらい沈黙・・・)

 

「あと、学校がすごい綺麗だった」

 

・・・

 

もにちゃんは「普通の中学校」を知らないのだ。

比較対象がないから、この学校がすごいのか、すごくないのか、わからないのだ。

しかし、もにちゃんは言っていた。

うまく言えないけど、すごいのはわかる

そう、もにちゃんは自分なりに、何かを感じたのだ。

 

この時期、もにちゃんは、自分の言葉で何かを表現することや、自分の考えを人に伝えることがあまり得意ではなかった。

 

 

 

しかし、この日を境に、全てが変わった。

(本当は「無理矢理に変えた」のかもしれない)

覚悟

私の中で、ぼんやりとしていた景色が明確になった。

金銭面についても、覚悟が決まった。

もにちゃんの人生が豊かなものになってほしいという思いに対し、その手助けの手段が垣間見えた。

 

この頃から、勉強に対し、パパも関与することになり、様々な問題が生じるのだが、コミュニケーションの機会が増えたことで、信頼関係は強くなった。

 

中学受験は、いうまでもなく子供にとって大きな負担である。

家族にとっても、経済面・精神面・時間面・体力面で大きな負担となる。

しかし、それ以上に得られるものが大きいと感じている。

・合否にかかわらず、何かに向かって努力したという「事実」は人生の糧となる。

・子供の努力を間近で見ることができ、言葉にできない愛情が育まれる。(親の立場)

・親のサポートを、子供は子供なりに感じ、そのことは人格形成にも間違いなくプラスになる。

・親子で共通の目標に向かって突き進むため、家族の絆が深まる。

 

中学受験をするということは、実はそれ体に意味がわるわけではないと私は考える。

「覚悟」をもって、「家族一丸」となって「圧倒的な努力」をすることが、結果的に今後の人生にプラスに働くのではないだろうか。

なぜなら、その経験は裏切らないから。

 

 

我が家の中学受験が、もにちゃんの長い人生において、よい影響を与えてくれるものになる。そう信じて、突き進む覚悟を決めたのである。

 

続きは次回。

sunsetroad.hatenablog.com