【ストーリーNo.2】中学受験をするということ②
塾生活スタート
塾生活がはじまり、楽しそうに通うもにちゃん。
先生の話がおもしろいらしく、色々な出来事を嬉しそうに話していた。
算数については小学校の勉強と比べ、難易度がかなり高くなったと感じていたようだ。
塾のテストの結果はいまいちであり、同級生の上位の子は雲の上の存在。
本人も「〇〇ちゃんは、1年生から通ってるんだって!」といったように、届かない存在として認識していた様子であった。
中学受験のことを何も知らないパパは仕事でいつも終電。
ママも働いているため、基本的には勉強は塾に全ておまかせ。
わからないところだけ、たまにママに質問があったようだが、その程度。
数か月が経過し、成績はわずか(本当にごくわずか)に上がってきた(笑)
この期間、もにちゃんは自分の中で一生懸命やっていたのだと思う。
ただ、目標が定まっていなく、目的を持って取り組めていなかったのではないだろうか。
しかし、今振り返ってみると、よく一人であの塾のスピードに食らいついていたと思う。
中学受験経験者(特に大手塾の中~下位クラス経験者)ならわかると思うが、わからないことが多い状態で、さらに新しいことが想像を絶するスピードでやってくる。
もにちゃん、成績を維持するだけで精一杯だったはずなのに、わずかに伸びてるなんて、どれだけ頑張っていたんだろう。そう思うと本当にいとおしくなる。
気づき
ちょうどその頃・・・
塾の先生と面談がある(らしい)という話をママから聞き、「ふ~ん。何話すのかな。」なんて言いながら、ちょっと勉強の状況を把握しようという気持ちになった。
過去の成績の簡易分析や、本人との会話の内容から、状況を把握。
・算数:嫌いではない。計算遅い。ミス多い。根本的理解も×。でも点数はそこそこ。
・国語:本人は好き。でも点数はついてこない。漢字も×。小説には強い。
・理科:センスあり。分野毎の得手不得手もあまりない。点数の稼ぎ頭。
・社会:ベースとなる知識はある。色々な関連付けができていないので暗記効率×。
ここで、パパは気づいてしまう。
もにちゃんが、もっと良い点数がとれることに。
バラバラになっているピースをきちんとつなぎ合わすことができれば。
そして、塾の先生との面談の日がやってくる。
この日が、私たちにとって転機となったのである。
続きは次回。