つるかめ算って難しいの?
つるかめ算は難しくない
苦手な子が多い「つるかめ算」であるが、実は非常にシンプルである。
①表を使って解く
②面積図を使って解く
③方程式で解く(小学生でも使っている子はいる)
いずれにしても、「全部〇〇だったら」という考えが必要になる。
逆に言うと、この考えをきちんと理解できていれば、多少複雑になっても解けるのだ。
ただし、本当に理解していることが重要になる。
何問か数値替え問題を解いた後に、考え方を言葉にして説明できるか試してみると、本当に理解しているのかわかるはずだ。理屈を説明できれば。
そうなると、表(等差数列を使う)でも面積図でも、どのやり方でも解けるのだ。
その時に「手段」の話をしたのなら、時間が経てばまた解けなくなるだろう。
旅人算なども同じである。
自分が本質的な理解をできているか/できていないか、自覚している小学生は多くないだろう。
根本的な理解をしているのか、手段を覚えているのか、自覚がない場合が多いのではないだろうか。
そうなると、親が「刷り込む」しかないのだ。
ある単元が難しく、つまづくことが多いという話を塾の先生に聞き、私が事前にもにちゃんに「刷り込み」を行ったところ、テストでよい成績がとれたことがある。
その時にもにちゃんはこう言ったのだ。
「みんな難しかったって言ってたけど、どうして?」
この言葉を聞いて、私はこう思った。
当たり前というのは、周りが決めるのではない。自分が決めるのだ。
ただし、当たり前を作るのは自分だけではなく、周りなのだ。
レベルの高い子(頭がいいだけではなく、努力ができる子)たちと、中高生時代を一緒に過ごし切磋琢磨することで、「当たり前」のレベルが高い子になってくれるのではないだろうか。
そして、社会に対して自分なりの役割を果たすような大人になってくれるのではないだろうか。
様々な中学や塾で聞く言葉であるが、本当に素敵な言葉である。
小学生だもの・・・珍回答あるある
驚きの珍回答
数か月前、もにちゃんの塾のテスト結果を見てみると、信じられないような回答をしていることが多かった。
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問題:正しくないものを選びなさい。
回答:正しいものを選ぶ
問題:正しいものを全て選びなさい。
回答:ひとつだけ回答
問題:「あ~お」の中から答えなさい。
回答:「③」
問題:漢字で答えなさい。
回答:「ながの県」
問題:求めたおもりの重さはいくつか。次のうちから正しいものを記号で選びなさい。
(ア:15.3g、イ:16.8g、ウ:18.3g)
回答:16.8g
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本番ではたった1問に泣くことになる。
そのことを何度伝えても、集中力の問題なのか、急いでいるからなのか、なかなか改善されなかった。
しかし、現在はこういったことはほとんどなくなった。
1回のテスト(4科目)で、こういった失敗が1問あるかないかである。
ミスをなくす一番の近道は「自分自身が腹落ちする」ことである。
大人になっても同じである。人に言われているうちは本当に変われない。
自分が本当に腹落ちし、向き合ったときに変わろうとするのだ。
ただ、小学生には、これでもかというほどのサポートが必要だ。
長期的にものごとを見られない、想像力が乏しいといったことから、腹落ちしてもらうのに一苦労なのである。
もにちゃんを腹落ちさせるためにしたことは、「記録の徹底」である。
もにちゃんの性格上、自分が過去に同じようなミスをしていることを、見事に忘れる。
挙句の果てに、ミスしていないとまで言い張る。
なので、丁寧に記録させ、エビデンスを残したのだ。
そうすることで、自分がどういうミスをするのか、過去にもやらかしているのか、それが明確になり、自分の中で納得したのである。
今となっては、自分のミスのクセを笑いにかえるほどに、自分を理解している。
パパは疲れ果てた。
御三家って何ですか?
御三家いろいろ
首都圏で中学受験を経験すると必ず耳にする「御三家」という言葉。
男子御三家
開成、麻布、武蔵
女子御三家
桜蔭、女子学院、雙葉
男子新御三家
女子新御三家
豊島岡、鷗友、吉祥
神奈川男子御三家
聖光、栄光、浅野
横浜女子御三家
フェリス、横浜雙葉、横浜共立
千葉御三家
渋幕、市川、東邦大東邦
私はこの中で、開成くらいしか聞いたことがなかった。
しかも、開成「高校」は知っていましたが(高校生クイズなどで)、中高一貫校であることを知らなかった。
田舎出身パパのアンテナの低さを物語っている。
私の中学と言えば、暴力事件、賭け事、体罰、(純粋じゃない)恋愛・・・・
ひどいものだ。
それはそれで学びはあったが、人生の基盤を作る大切な時期をあんな過ごし方をしてしまったことがとても悲しい。
親を責めても仕方ないが、どこにもぶつけることができない、受け入れるしかない、せつなく、もどかしい気持ちになってしまうのだ。
尊敬できる友人たちと、互いに切磋琢磨し、刺激し合うような学生時代を歩んでみたかった。
上記に挙げた学校に行けば100%そうなるとは思えない。
ただし、その確率は明らかに高まるであろう。私はそう考えている。
二十数年後、もにちゃんに子供が生まれて、自分の子供にも中学受験をさせたいと思ったのなら、それが私にとってこの上ない喜びとなるだろう。
【ストーリーNo.5】スパルタと成績と涙と成長
覚醒してしまったパパ
オープンキャンパスで目覚めてしまった私。
それまではたまに教える程度であったが、「管理」するようになったのだ。
しかも私は割と厳しいタイプの人間なので、もにちゃんからすると迷惑な話だ。
かなりのスパルタで、意識的に色々なことをしてみた。
<意識してやったこと(グループ1)>
①基礎力を上げること。(計算、漢字、語彙、言語化、音読など)
②記憶の定着をはかること。(記憶がなくなる前に何度も繰り返す)
③一緒に勉強し、興味の枠を広げること。(親が楽しむことで子供も楽しく学べる)
④勉強のサイクルをもにちゃんが自分で回せるようになること。
(最初は全て私が日々やることをリストアップ。そのうち自分で回せるようになる。)
<意識してやったこと(グループ2)>
⑤私の感覚(このくらいの点数は取れそうという感覚)と実際のテストの成績の乖離がどの程度あるのかを確認。
⑥⑤で乖離が大きい場合、その原因を突き止め、対策を打つ。
⑤、⑥については、テストの結果を1問単位で分析した。
詳細は別の機会にするが、結果として成績は大幅にアップ。
遥か遠くにいると思っていた同級生をあっという間に抜かし、上位難関校も視野に入ることに。
後悔の日々
ただ、もにちゃんに厳しくし過ぎたことで、家の中がピリピリ。私もいつもイライラ。
もにちゃん自身も、少し不安定になるなど、本当にかわいそうなことをしてしまった。
親として見守ってあげなければいけないのに、追い詰めるようなことをしていたのだ。
二日に一回は激しく怒り、涙を流すもにちゃんにさらに厳しい言葉をかけていた。
後で後悔してほしくない。取り返しがつかなくなる前になんとかしたい。
その思い自体は悪いとは思わないが、手段として子供を追い詰めるようなやり方は本当によくなかった。
自分でやっておきながら寝顔を見て涙が出てくる。
もしこのブログを読んでくださっている方で、同じように子供を追い詰めてしまっている方がいらっしゃるなら、以下の対処法がおすすめである。
・子供が小さいときの写真や動画を見る(一番大切なことに気づく)
・子供のよいところを奥様や旦那様と話し合う(子供の個性を認めやすくなる)
・子供自身に素直に謝る(ついでに大好きだと伝える)
もう二度と繰り返さない。
こんなパパに、いつもニコニコ話しかけてくれるもにちゃん、本当にありがとう。
中学受験を通して、もにちゃんだけじゃなく、私も成長しなければいけないことに気づいた。
続きは次回。
【娘ラブ】冬芽と娘と思い出
大切な時間
とある休日の朝、理科の問題を解いているもにちゃん。
どんな勉強しているのかと覗いてみると、「植物」の単元である。
理系出身の私ですが、物理系は大好きだが、生物系は苦手・・・
私との会話の中で、「冬芽」※について説明や質問をしてくるもにちゃん。
※夏から秋にかけて作られ、越冬する芽。ふゆめ。とうが。
何の話かさっぱりわからなかったが、調べてみると「冬芽」には色々な種類があるらしい。
・複数の鱗片に包まれているもの
・毛に覆われているもの
・ねばねばの液体に覆われているもの
などなど
植物に全く興味のない私ではあるが、知識の偏っている自分のようになってほしくなく、もにちゃんに声をかけてみた。
「外に見に行くか!」
3年生の後半あたりから、一緒に出掛けてくれなくなったもにちゃん。
どうせ断られると思ったのだが、まさかの返事。
「うん。行く!」
二人で近所を散歩しながら、植物たちを片っ端からチェック。
ほとんど同じパターンの冬芽ばかりではあったが、思いのほか盛り上がる。
通勤で歩いている道に、こんなにも様々な植物があることにも驚いた。
そして、何よりも嬉しかったのは、もにちゃんと二人の思い出ができたこと。
もにちゃんにとっては、すぐ忘れてしまうようなことだったのかもしれない。
でも、私にとっては、かけがえのない時間になった。
もにちゃんが2歳の頃、ママが不在で大泣きのもにちゃんを散歩に連れ出した。
今回の散歩と同じ道を、抱っこしながら歩いた。
風に揺られる木々を見て、指をさしながら「ゆらゆらちてるね。パパァ。」とニコニコのもにちゃん。
冬芽を見つけ、木に駆け寄っていくもにちゃん。
「見てよパパ!またさっきのと同じじゃん!アハハハハ」
8年前と同じニコニコの表情。
こみ上げてくるものがあり、反応ができない。
30分ほどの散歩を終え、帰宅後すぐに勉強にとりかかるもにちゃん。
この努力は、冬芽のように季節を乗り越え、春にきれいな花を咲かせてくれるとパパは信じる。
私は冬芽が大好きになった。